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2013年11月05日

宇宙人でなかった鳩山元首相

 11月2日午後1時半から沖縄国際大学で、東アジア共同体
研究所(主宰・鳩山由紀夫元首相)による沖縄での初めての
シンポジウム「終わらない〈占領〉」日本は真の独立国家なのか!?

宇宙人でなかった鳩山元首相

 鳩山氏の基調講演、識者報告は孫崎享元外務省国際情報
局長、川内博史前民主党衆院議員、前泊博盛沖国大教授

パネル討論者は大田昌秀元県知事、新崎盛輝沖縄大名誉教授、
伊波洋一元宜野湾市長、高野孟「インサイダー」編集長、前泊氏、
川内氏で錚錚たる人物のシンポジウムでした。

宇宙人でなかった鳩山元首相

 会場は教室外に溢れるほど盛況で、学内で日本社会心理学会や
その他催しで会場が限定され残念でした。

宇宙人でなかった鳩山元首相

 鳩山氏基調講演 : 東アジア共同体構想と日本の自立

国外・県外移設が実現せず挫折した理由として「自身の力不足・
大臣が役所を動かすことができない・メディアが官僚と同じ既得権の
側に立つ(トラストミーの曲解)・総論が賛成でも移設候補地の
自治体が各論に入ると反対・2010年5月末の期限で自分を追い詰めた・
沖縄でなければ駄目という理屈」としてあらためて謝罪しました。

 麻生首相の時代に、価値観外交が出来上がり、中国に圧力を
加える発想になった。価値観の違う国同士で考え合うのが外交で
多くの国と協力できる関係のために、東アジア共同体構想を打ち上げた。

 安部政権の集団的自衛権の行使は米国とともに戦争に参加する
意志表示で、憲法の意志が守られていくのか不安である。

宇宙人でなかった鳩山元首相

 報告(孫崎氏) : 「終わらない〈占領〉からの脱却」

日本は真の独立国家なのか問われている。ソ連崩壊後ウズベキスタンでは
経済が大混乱している中でロシアの軍隊を出て行かせた。
 しかし日本は東京でも自由に飛行機を飛ばせない。(横田基地)
集団的自衛権は日本の安全保障とは関係もなく米軍のために行動する。
そういう自衛隊にするために特定秘密保護法がつくられる。

 尖閣諸島の問題は世界で一番発展した地域(東アジア)になり得る
尖閣諸島で紛争問題は何の得にもならない。
 日中国交当時の棚上げが守られる限り、紛争は防止され、問題は
沈静化する。

 フランスとドイツで領土問題があるが、協力をすることで紛争を回避し
今日のEUになった。協力関係を増すことで平和に繋がる。

宇宙人でなかった鳩山元首相

 報告(川内氏) : 二重の〈占領〉と普天間基地 ”移設” 問題の真相

本当の意味の基地負担軽減は辺野古移設をなくし、普天間を閉鎖すること。
2006年の米軍再編合意では8千人の海兵隊員は普天間も含めグアムに
移転するとなっている。

 国民・県民に思い込ませるために政府が考えたトリックは海兵隊員数を
1万8千人と発表(2006年)したこと。米国の発表(2011年)は沖縄に駐留
する数は1万人。グアムに移転すれば後方支援部隊しか残らない。
このことがばれると辺野古は本当に必要かということになり、だから
1万8千人いることにしている。政府の発表は国民・県民をごまかすために
でっち上げられた数字だ。

宇宙人でなかった鳩山元首相

 報告(前泊氏) : 日米地位協定にみる日米関係ー終わらない〈占領〉

日本はいまだに占領されたままではないか。日本の領空、領土、領海ないで
日本の法律を適用することができなければ占領は終わらない。

 三つの領土問題について米国は、北方領土はロシアの実行支配。
竹島も同盟国の韓国が実行支配。尖閣は日米安保の摘要内だと
認めたが日中二国間で解決してほしいという立場。抑止力を発揮するのか
方便にすぎないのではないか。

 抑止力や脅威論に振り回されず、多国間の経済連携、交流など多角的
な「安保」を構築すべきで東アジア共同体はそういう形をつくってほしい。

  パネル討論については次回掲載します。




Posted by クニヨシ雅和 at 12:40